Googleが血糖値測定可能なスマートレンズの開発を発表
今でも、Googleといえば検索が最初に頭に浮かぶだろうか。
2010年に様々な高度研究を行う「Google X」が設立され、GoogleのCEO Sergey Brin指揮のもと次世代に向けた研究開発を行っている。
100件のプロジェクトが進行中であると言われているが、その実態はほとんど知られていない。
自動運転車「Self-Driving Car」がGoogle X誕生のきっっかけとなり、二番目のプロジェクト「Google Glass」は、現在、世界から注目されている。
気球を上げてインターネットを構成する「Project Loon」は、風力発電を利用する試みを行っている。
そして、いずれ「Google Store」で販売される予定だ。
これらプロジェクトの共通項は、情報通信技術をハードウエア開発に生かしている点である
Googleは、バーチャル社会からリアル社会へと手を伸ばしつつある。
現在全世界のインターネット利用者数は20億人といわれ、2020年までにその数は50億人になると予想される。新興国の30億人の消費者に、インターネットを含むITインフラ整備を行うことが、次の大きな流れとなる。
1月16日(米国時間)、Google Xは、これまでとはまったく方向性の違うプロジェクトを発表した。
スマートコンタクトレンズ・・・装着者の涙から自動的に血糖値を測定し、血糖値が上下した場合は警告を出すことができるというもの。
糖尿病患者の割合は地球の総人口で考えて、19人中1人はいるという。
血糖値の管理が重要であるということは言うまでもない。
すでに緑内障の監視をするコンタクトレンズも存在している。
Google Xのコンタクトレンズは、小さなワイヤレスチップと血糖値センサーを、2枚のソフトコンタクトレンズの間に搭載し、現在の試作品では、血糖値を1秒に1回測定可能だという。血糖値レベルが危険な状態になったら、光で警告が出せるように、搭載したLEDライトが教えてくれるというもの。
Googleは、秘密研究所としてのGoogle Xの実態は明かさないものの、プロジェクトに関してはプラン時から発表を行っている。
これは、一つ一つのプロジェクトをコミュニティとして捉え、仲間になる奴は集まれ!と、この指とまれ!と協力者を集めるために、有効な手段に思える。
ビジネスプロデューサーもまた、プロジェクトを立上げ、チームで行動していくということがビジネスの成功ともいえる。
Googleのビジネスモデルには学ぶべきところが多々あるといえよう。
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