イオヌッツ・ブディシュテアヌ 世界で最も影響力のある若者として『TIME』で紹介
イオヌッツ・ブディシュテアヌは、ルーマニアのプログラマー。
とにかくPCが大好きで、一日16時間は、PCと向き合っているという。
子どもの頃からPCをおもちゃ代わりに、独学でプログラムを作り、数々の発明を行い、数えきれないほど授賞している。
アメリカのコンテストで賞を得たことで、IT業界の世界一の団体であるACMとIEEE(電気電子学会)の会員となった。
インテルの賞を何度も受賞する彼に、高校3年生の時、スイスのグーグルから誘いを受けた。
その誘いを「凡庸なプログラマー7,000人のうちのひとりになりたくない」という理由で断ったという。
また、高校1年生の時に、初めて米国を訪問した時には、サンフランシスコ大学から、すぐにも入学してほしいといわれたが、これも断った。
ルーマニアを愛し、両親を愛し、ルーマニアでは、彼は非常に有名である。
彼は、インターネットがあれば、生物学、物理学など興味をもった講義をなんでも独学できる時代で、修士課程用の講義からはじめ、今は博士課程の難解な論文も読んでいるという。
将来の夢は大学の教授。
イノベーションを生む発明や研究のために働くことが、人類のためになると考えている。
事務的な仕事や営業などを行うと、自分が集中したい情報学や人工知能の研究が疎かになるために、そこに集中したいのだという。
彼を最も有名したのは、視覚障害者が物体を識別するのをサポートするプログラムだ。
数年前に失明した叔父のめにと、目を患っている人々の役に立つ装置をつくろうと思い立った。
ブレイン・マシン・インターフェイスを作ろうとインターネットで研究書を読み漁り、舌が目と同じように脳へと信号を送ることができることに気がついた。
彼は、舌につけると、さまざまな物体を認識できるようになる装置とソフトを作り、数週間叔父とともに実験した。
ビデオカメラで撮影した映像を、叔父の舌につけた四角形の発信機に送信すると、発信機から映像の各部の明るさをなぞって電気信号が舌に伝わるという装置で、叔父はアルファベットを識別できるまでになった。
ほかにも、覆面強盗の顔を認知するプログラムや、自然災害認知用のソフトウェアの作成など、国内外で数々の受賞を重ねている。
世界で活躍するプログラマーには、独学で、他の煩わしい情報をシャットダウンした中で、発明を生み出す若者が大変に多い。
ビジネスプロデューサーも、ひとたびプロジェクトが始まれば、そのビジネスに夢中になる。
少年の心をもち続けているということは、こういうことなのかもしれない。
PHOTO budisteanu.net/ Gallery より