研究開発だけが医療の発展ではない!医療ビジネスを支えるパイプライン

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2016年6月、マサチューセッツ州 Cambridgeのバイオ事業 Syros Pharmaceuticals(SYRS)社が、IPOを果たした。

SYROS社は、がん治療薬(遺伝子発現制御)を研究開発する企業で、売上 $300K 損失 $36Mであった。

$50Mを調達し、時価総額$285Mとなり、初日の株価は45%上昇した。

このSYROS社の日本国内でのライセンス契約を行っているのが、テムリック株式会社である。

テムリック社では、6月1日に、プレスリリースをしている。

TM-411 の急性骨髄性白血病および骨髄異形成症候群の米国における第Ⅱ相臨床試験開始手続き完了

には、「Syros 社は開発コードを SY-1425 として米国にて急性骨髄性白血病(AML)および骨髄異形成症候群(MDS)を対象とした第Ⅱ相臨床試験を開始するための FDA からの承認を取得」とある。

 

FDAとは、Food and Drug Administrationの略で、このアメリカ食品医薬品局は、アメリカ合衆国保健福祉省(Department of Health and Human Services, HHS)配下の政府機関である。
連邦食品・医薬品・化粧品法を根拠とし、食品や医薬品、さらに化粧品、医療機器、動物薬、たばこ、玩具など、消費者が通常の生活を行うに当たって接する機会のある製品について、その許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行っている。

日本企業からも、FDAに申請を行っているが承認を得るためには、厳しい検査等を潜り抜けねばならず、非常に困難となっている。

 

筆者は、これまで、恥ずかしながら、医療といえば・・・特に薬剤の開発を医療分野の主事業であると思い込んでいたが、初めて耳にした「ライセンスイン」「ライセンスアウト」というビジネスが存在することを知った。

ファッション等のブランドビジネスや、ディズニーや著作権等と同様に、医療分野でもライセンス契約を手に入れた企業が、必要な相手に適切な医薬品を橋渡しするパイプラインを担うことで、無駄や非効率を防ぎ、素早く適切なマッチングを可能としている。

 

専門的知識をもつ者たち、技術をもつ者たちの個々の力を最大限に引き出し、新たな価値を創造するビジネスプロデュースを可能にする人財がビジネスプロデューサーである。

BPA LIVE Vol.50にて、BPA稲畑達雄会長講演の「TECHNOLOGY」や、ビジネスプロデューサー協会初期のBPA LIVE Vol.5「日本再生」でも、産学官連携により、ビジネスプロデューサーの力量を発揮できるビジネスモデルが可能になると、一貫してブレのない発信を行っている。

BPA LIVE Vol.51にて、M&Aを長年手がけてきたK氏もまた、「M&Aで利益率を生むのは仲介者である」という本音を吐露した。

ソリューション型BPA LIVEにて、上場企業のビジネスモデルを取り上げる理由は、上場可能なビジネスに共通の「クセ」や「カン」を各々に沁み込ませる必要があるからだ。

BPA LIVE Vol.28にて、頭脳派ビジネスプロデューサーのビジネスを加速する美しい仕組の描き方について、ビジネスプロデューサー伊藤淳氏が講演した。

その際に、妊娠アプリ「Glow」に、ビジネスモデルの美しさが秘められていると語られた。

 

真に人類のために・・・と考える者は、ただ、モノだけや、金を稼ぐことだけや、名声を手に入れることだけを目的にはしない。

 

では、何をゴールにおくのか・・・・

 


Syros 社は知的財産についてもリスク管理を行っている。

[商願2013-32332] 商標:SYROS /
出願人:Syros Pharmaceuticals, Inc. /
出願日:2013年4月30日 /
区分:5(癌の治療に用いられる薬剤ほか),42(薬剤の研究に関する助言ほか)

筆者も商標出願や特許申請に特許庁を訪れると「海外商願も、視野に入れた方がいい」という声を職員の方から聞かされる。

しかし、筆者としては、近い将来、商標や特許も、「10年後にはグローバル化し、国の公的既得益ではなくなる」のではないかと予測している。

Syros Pharmaceuticals社のIPOと同時期、

メリーランド州の病院施設を保有する Global Medical REITも、$130Mを調達した。

未上場では、医療系企業では以下のような企業が資金を調達している。

Vidac 皮膚がん治療薬(塗り薬) $9M

Perthera 進行がん分子診断 $9M

Ancera 細胞分離診断技術 $9M

Intensity 固形がん免疫療法(in situワクチン) $10M

NeuroVision Imaging アルツハイマ病診断装置(網膜画像) $10M

AFFiRiS 神経変性疾患治療ワクチン $10M

Monteris 脳神経外科手術システム(MRI誘導レーザ切除) $10M

Morphic 経口インテグリン薬 $52M

Progyny 不妊治療支援 $15M

Owlstone がん診断装置(呼気分析) $7M

上記の米国での資金調達事業から、我々も気づき活かすべきことは膨大にあるのではないだろうか。

 

BPA会員サイトでは、医療系企業だけでなく、様々な分野で、世界のリーダー国アメリカで資金調達を可能にしている企業を紹介している。

 

興味のある人は、1カ月からでも購読可能であるので登録をしてみてはいかがだろう。

⇒ BPA PORTAL

 


 

最後に、経済産業省 近畿経済産業局 地域経済部 バイオ・医療機器技術振興課が昨年発行した

“バイオサイエンス ”を事業にするビジネスプラン策定のポイント 平成27(2015)年 2月発⾏

を紹介する。

 

はじめてバイオサイエンスという言葉に出会った稚拙な筆者のような者には、「なるほど!」と、非常にわかりやすい、いわば絵本のような入門書である。

しかし、失礼ではあるが、これを読んで、バイオビジネスを事業にするビジネスプランを作ることは、日本の研究開発医薬品がFDAの承認を取得するよりも困難であろう。

 

ビジネスプロデューサー協会では、会員サイトにて、準会員以上の者は、BPAプロジェクトに関して、ビジネスプロデューサーのサポートを受けることが可能である。

勢いでサラリーマンを辞め、勢いでBPAに入会し、40歳を過ぎて起業した者も、通帳の残高が減っていく恐怖から、自分の自我を捨て、ビジネスプロデューサーのアドバイスを忠実に行動した結果、月間数百万を1年を待たずに稼ぎ出した者もいる。

(ただし、稼ぎ出した途端に、なんのために金を稼ぐのかを忘れる者も多い)

グローバル社会と呼ばれる現代、6月1日のテムリック社のリリースを目にし、可能性を感じた人間は、このIPOに乗じて、なにがしかを手に入れることも可能であったろう。

スペースX社CEOのElon Musk(イーロン・マスク)は、手元資金を使い、オンライン金融サービスX.com → 決済サービス会社PayPal → PayPalをeBayが買収の流れの中、1億6500万ドル相当のeBay株を取得した。

彼の言葉を贈る・・・

「金儲けのために悪魔に変身してしまう人間もいるが、大切なのはそのお金を何に使うのかという目的をはっきりさせておくこと」

 


 

ビジネスプロデューサーは、揺るがぬ自分をもつために、「己究学」を自らに課す。

 

7月14日には、ビジネスプロデューサーと共にBPAならではの、「稼ぎたいだけ」の民泊ビジネスと一線を画す「民泊コンセプト」のプロジェクト発表の場を同じくする者たちには、得るものが大きいだろう。

BPA LIVE Vol.52 – MINPAKU –

一般の体験参加も可能だ。「BPA JAPAN」が、皆さんとBPAプロジェクトのパイプラインになれたら・・・と思う。

 

イベント告知「ALL EVENT」→ これまでにない民泊プラットフォーム!プロジェクト発表 – BPA LIVE – MINPAKU –

 

 

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