新しい読み聞かせの出現?PLAYFUL BOOKS
PLAYFUL BOOKSはスマートフォンをセットして体験性を拡張する絵本。
専用の絵本にスマートフォンをセットすると、今読んでいるページに合わせたBGMや効果音、照明などの演出や、絵本をノックすると返答が返ってくる。
デジタルで、アナログな絵本の体験してもらおうという取り組みだ。
(必要に応じて、別途AppleTVや、Philips hueが必要)
専用の絵本に、PLAYFUL BOOKSアプリ」を起動したスマートフォンをセットすることで、今読んでいるページに合わせたBGMや効果音、照明を演出する他、絵本の中に描かれたドアをノックすると返答が返ってくるといった反応も楽しめる。
「PLAYFUL BOOKS」は、絵本をそのままデジタルに置き換えてしまうのではなく、アナログの良さを残しながら、デジタル技術を使ってその世界観や体験性を拡張した点にある。ジャングルの場面なら、ちょっと原始的な雰囲気の音楽を、山の中は涼しげな音を流すなど、ページに合わせた音楽や効果音が再生されるようになっている。
「くれよんのかくれんぼ」「こん こん こん」を10月末より出荷開始。
現在、事前予約を受付中だ。
スマートフォンやゲームは、子どもたちからアナログやリアルなコミュニケーションを失わせ、デジタル、バーチャルへの依存が進むことが懸念されている。活字離れも進み、絵本を読まない子どもも多くなっている。
が、嘆くだけでは解決はない。
ゲームよりも豊かな本の世界に触れてほしい、と言いながら、子どもを膝に置き、絵本を読む時間も取れないという親たち。
与えたくはないといいながら、皆と違う我が子が、皆から仲間外れにされてしまったら・・・と、ゲームを買い与える親自身の矛盾に、このPLAYFUL BOOKSは、親としての納得する歩み寄りであり、精神的な妥協点となるものになるのかもしれない。
また、世界の情勢を見ても、インドやインドネシアなど、ITの世界では、15歳ほどの年齢の青年たちが新たなシステムを開発しており、子どもたちのデジタルに対する興味を無理やり削いでしまっては、その可能性をつぶすことにもなる。
これまでも繰り返してきたが、ビジネスプロデューサーが使う言葉に、進化論ではなく、深化論にすすめ!というものがある。
これは、IT分野でもいえることだが、単に技術開発を行うのではなく、システムのより深い場所に、どれだけ潜り込んで、真の新しい開発が行われるかということである。
これまでの、ITの進化には、常にハッカーの存在がある。
そこからこそ、本物の進化が始まるのだ。
この言葉の意味を理解できるものこそが、ビジネスプロデューサーとしての自分に近づくことができる。