太陽の光をオフィスに!大成建設
大成建設は、省エネからゼロエネへというコンセプト「ZEB」(ゼロ・エネルギー・ビル(Zero Energy Building)の略-建物で消費するエネルギーを削減し、太陽電池などの創エネルギー設備を持つことで、年間のエネルギー収支がゼロとなる建物)プロジェクトをすすめている。
最先端の環境配慮技術とBCP対策を備えた国内トップレベルのスマートオフィス京橋MIDビルは、外壁部に柱・梁(はり)格子状に組むアウトフレーム構造ビルで、羽根板を窓面上部の柱間に収納しルーバー状に組んで取り付け、あらゆる太陽高度に対応する採光装置として、室内の天井面奥深くまで太陽光を導くことを可能にした。
外皮は日射遮蔽効果の高いシェードフレームと高性能Low-Eガラスで構成され、国内初の外付採光ルーバーが導入。
羽根板は、アルミの押し出し成形で、アルマイト表面処理で光沢を出し、耐久性を高めた。
ほぼ真上に近い位置からの太陽光にも対応し、「室内側約10メートルまで光を取り込み、机の上を100―200ルクス明るくできる」(大木泰祐設計本部設備設計部設備設計室プロジェクト・エンジニア)。天井面を照らす間接光で室内を明るくするため、まぶしさを感じることはない。
昨年末には「地球温暖化防止活動環境大臣表彰(対策技術先進導入部門)」も受賞。
【参考資料】
「太陽光採光システムの開発」 2008年
大成建設の都市型ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)