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ゴミを減らせばいいのか?ネクストステージは収集方法の効率化

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800万ドルの資金調達に成功したフィンランド出身Enevo

 

ゴミステーションやリサイクルスポットの容器に小さなワイヤレスのセンサ-をつけて、ゴミの収集を最適化するシステムを作ったフィンランド出身のEnevoは、米国時間8月28日、EarlybirdとLifeline VenturesとFinnish Industry InvestmentとDraper AssociatesとRisto Siilasmaa等々から800万ドルの資金を調達した。

EnevoのONEと名づけたサービスは、センサ-のネットワークがEnevoのサーバにデータを送って、容器が満杯か空か、などの情報を教える。

定期的な収集ではないリサイクル業者としては、満杯の容器だけを収集することにより、時間的短縮になる。

このシステムによってゴミ収集が、定期的な巡回を行うような効率の悪いやり方から、満杯に集まったものを収集するという、効率の良い方法が可能になるという。ゴミは、生活をしている上では、必ず出るものであり、日本の自治体などは、その収集コストにも頭を悩ませている地域も多く、さらに、ゴミは世界のどの国でも出るものなのであるので、これからのビジネスチャンスであると注目されているのであろう。

Enevoは、すでに北米とヨーロッパの25の国で採用されている。今後は中東やアジア市場の開拓にも目を向けている。

 

日本のスマートシティ構想にも役立つだろう

 

日本の例として、岡山市のごみ収集事務の効率化についての資料を見てほしい。

市の直営と委託では、効率化を比較すると、コストの面でも、収集量についても、大きな差が出ている。

岡山市に限らず、各地で、ゴミの収集、処理に関しては、同様の悩みを抱えている。

スマートシティの構想は、各地で、インフラをIT化し、実現に向かっている状況だ。

 

ビジネスプロデューサーのスマートビジネスとは?

 

ビジネスプロデューサーにとっても、ビジネスのスピード化、最適なコストパフォーマンス、最良の人材配置をシステム化し、他に負けないビジネスモデルを創り上げることが、必須の任務ともいえる。

あらゆる業界相手に、ヒト・モノ・カネ、それらが、漏れなくダブりなく、最適化されるスマートなビジネスモデルを作り出すことが重要だ。

Enevoのように、それが、世界中で活用できるノウハウになるビジネスを生み出すことが、ほんとうの意味でグローバル化した世界と呼べるのであろう。

ちなみに、捨てられたぬいぐるみがゴミ収集車の中で、ちぎられていくのが忍びなく、ゴミ収集にあたる作業員が、最後に、道行く人の目を楽しませるように・・・と、収集車に飾って走る様子が各地で目撃されている。

そんなあたたかな人としてのスマート心と、スマートなビジネスの融合を、ビジネスプロデューサーに期待したいと思う。

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