はたしてそこはブルーオーシャンなのか!
香港の調査会社Counterpointは2014年8月4日、インドの2014年第2四半期(4~6月)の携帯電話市場で、インドの地場メーカーMicromaxが出荷台数でサムスンを抜いて1位になったことを明らかにした。
インド市場の携帯電話出荷台数の70%はフィーチャーフォンだが、インドのスマートフォン市場は急速に拡大し、競争も激しい。
インドではMicromax以外にもKarbonn、Lavaといった地場メーカーが多数存在し、たくさんのスマートフォンを出荷しているが、サムスンやソニー、パナソニック、モトローラ、ノキア、ヒューレット・パッカードなど、世界から参入している。しかし、iPhoneのような高価な端末はなかなか売れない。XiaomiやOPPOのような中国の新興メーカーの多くもインド市場に進出し、競争を激化させている。
インドのスマートフォン市場は、世界でその成長が期待されているが、Micromaxをはじめとした地場メーカーの勢いがあり、あらゆるところでキャンペーンやテレビによる宣伝を行っている。
逆に、インドの勢いは、グローバルメーカーとして台頭してくるでかもしれない。
インド市場は、ねらい目だと言われてきたが、スマートフォン市場を見ると、かなり熾烈な闘いが繰り広げられている。
ビジネスプロデューサーは、わざわざ自らがレッドオーシャンに入ることを避る。
ブルーオーシャンを狙え!という。
IDCの予測によれば2014年以後はローエンド機種がスマホ市場を牽引し、市場全体が急速に失速していくと予測している。欧州市場では、その傾向が出始めている。
今だから今売ればいいというビジネスは、ちいさなバブルを起こしているだけで、消費ビジネスとなっていくのではないだろうか。
捕獲できる場所で濫獲し絶滅危惧種を増やすように、市場が成熟したら、次から次へと放浪し続けた後に、一体、なにが残るのだろう。
果たして、インドのスマホ市場は、ねらい目といえるのだろうか?