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「まんだらけ」万引き犯はいなくなる?顔や感情認識する視覚ツールの可能性

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東京・中野の古書店「まんだらけ」が、万引き犯とされる人物の顔写真を公開すると公表して議論になっていたが、警視庁は19日、「鉄人28号」のブリキ製玩具(販売価格27万円)を盗んだとして、千葉市若葉区のアルバイトの男(50)を窃盗の疑いで逮捕した。

万引き犯が店内の防犯カメラに映った画像を公開しようとして、警視庁から待ったがかかったのだ。

一方、米国では、児童への性的虐待と誘拐の罪で起訴され、14年間逃走していたFBIの最重要指名手配犯が、ネパールで逮捕された。逮捕の決め手となったのは、米国で導入が進む顔認識システムの成果だった。

米国務省は新しい顔認識ソフトをテスト中で、パスポート詐欺を捜査していた。国務省外交保安局の局員が「ふと思いついて」、FBIの最重要指名手配犯のポスターをスキャンし、犯人を発見したのだという。

日本でも、店舗に防犯カメラを置くところは確実に増え、街中も同様だ。

顔認証システムの利用方法として、犯罪者の摘発、及び、犯罪予防にも役立てられ、今回のような一店舗の対応云々が問題になることもなくなるかもしれない。

7月10日虎ノ門ヒルズで開催されたMIT Media Lab @Tokyo 2014では、カメラのセンサーを用いて、人の生理現象やエモーションを数値化し、感情認識をコンピュータで可能にする視覚ツールの研究が発表された。

オリンパスのサポートのもと、心拍数をはじめとする人の生理現象を認識し、感情までをもデータ化するシステム。
既存のWebカメラは3つの光の帯域を測定するが、光の帯域を5つ測定できるカメラのプロトタイプを用いることで、心拍数・呼吸数・心拍変動(これによってストレスがわかる)などを認識できるようにした。
3m程度離れた場所から人の顔、および感情を測定でき、、製造コストは一般的なカメラと同じくらいだという。

この研究のサンプルの取り方は、一般的なマンパワーを使って集めたごく限定的な被験者ではなく、インターネット上にある普通のカメラで撮られた動画の被写体の顔色や表情をサンプルにすることで、この研究は飛躍的に効率化した。

ネットを介した学習では、相手の顔つきで、理解度を見抜いたり、医療現場でも、瞬時に生理現象が把握可能となれば、検査や治療の方法を患者に合わせることができたり、webカメラを用いて、通院機会を減らすことも可能だ。

カメラの進化によって、仲介を要せず、ダイレクトなコミュニケーションやビジネスが可能になる時代も近いかもしれない。

ビジネスプロデューサーとして、インターネットやクラウド利用と共に、こうしたカメラの進化をビジネスに応用するとしたら、どのようなビジネスモデルを打ち立ててくれるのであろうか。

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