理髪店の銀座マツナガ、ベトナムに進出
アジアでは、路上で床屋をする路上床屋が存在し、ベトナムでも、鏡に椅子 そして理容道具があれば 開店し営業できる。特に資格は有さないので、日本人としては、知った人間の紹介でもないと不安があるだろう。
また、若くセクシーな女性たちからマッサージをしてもらうセクシー床屋などもあり、海外に駐在するファミリーでは、奥様としても、夫の散髪場所には気になることだろう。
東京で理髪店13店を運営する銀座マツナガが、ベトナムで理髪店の運営を始めた。
日本では理髪店の市場は頭打ちでもあり、また「1000円カット」も増え、理容界も価格破壊となり、安く使われることから、人手不足・成り手不足になっている。
ベトナムの床屋は料金は安いが、日本の衛星的で技術力をもった理髪店には、かなわないだろう。
なにしろ、仕上がるまで、自分のヘアスタイルが、どのようになっているのか分からないのが当然だからだ。
アジアでは、インドネシアから、シンガポールの理容室、美容院へ、わざわざ国境を越えて、高い対価を支払い、施術してもらう日本人やアジアの富裕層がいる。
銀座マツナガは、アジアでは初めての店をホーチミンで7月上旬に開業した。
日本の店舗で働いていたスタッフ2人を常駐させ、通訳兼見習いとして現地スタッフ1人を採用した。
今後、店舗を増やすほか、日本の理容師不足を補うため、現地で育成した理容師を日本へ送ることも視野に入れているという。
現地では、日本式の質の高いサービスということに触れさせ、技術や接客のノウハウを教えていくという。
初年度は、20人程度を募集するという。
雇用という面でも、日本で働く人たちの給与の価格破壊も起きている今、日本で働けば、仕送りをして、家族たちが豊かになると必死で仕事をする働き手を海外に求めざるを得ないという状況と、ベトナムで仕事をする日本人が増えている現状からも、マツナガの視点は勝算があるだろう。
今後、貨幣のバランスも、ユーロのように均一化に向かうかもしれない時代の中で、まず、先に海外に進出する企業がグローバルな闘いの中、勝ち残っていく可能性が高い。
ビジネスプロデューサーは、世界がどう変わり行くのかを感じ、その風の動く向きを発見するためにも、その目で知ることが大切になってくるだろう。