既成概念のカラを破る! HAPPYDUST PROJECT
山梨から築地本願寺に向かう車が前日の雪で起きた事故のため、中央高速で全く身動きの取れなくなった奥山祐治氏は、「既成概念のカラを破る」をテーマにファーストプレゼンテーターを予定しておりました。
すでに、時は進み、二人目の稲泉氏のプレゼンの最中に到着した奥山祐治氏は、PCの点検と、マイクの装着を確認し、いきなりステージに上がることとなりました。ぶっつけ本番にも関わらず、慌てるそぶりもなく、アップルコンピューターのスティーブジョブズ顔負けのパフォーマンスを魅せてくださいました。
「既成概念の打破」は、幼少の頃の玉子かけご飯の玉子をキレイに割った時の感動が原点。美味しい玉子かけご飯を食べるために、力の入れ方やタイミングなどを、何度も何度も繰り返し、失敗を重ねながら、見事に玉子が割れた時、「やった!」という満足感と充実感を得たことが、カラを破る!極意であったと言います。
バルーンと出会った時も、そのワクワク感と美しさに、日本のパーティーシーンを変えるようになるに違いない!という直感で、国内で結婚式場に売り込みに行きました。しかし、返ってくる言葉は「風船のように割れるものは縁起が悪いと言って、誰も使うはずが無い」の一点張り。
バルーンの出会いの頃、同じくインターネットやパソコンが普及し始めた時で、自分が撮影したバルーンの写真を、自作のホームページに載せました。
アメリカ人の友人が、そのホームページを褒めてくれ
「ユウジ、英語でもホームページを作ってみたらいいよ」
とアドバイスをしてくれ、彼が英語に翻訳をし、英語版のホームページを作成しました。
ある日、英語のメールが入っており、
「ユウジ、あなたのバルーンの技術は素晴らしい。その技術を教えてもらいたい」
と、カナダの大変に著名なパーティーの演出家からのオファーを受け、彼らに技術指導を行うために、早速、カナダに飛んだのです。
そこで、自分の技術を教えるとともに、次々と新たな発想でバルーンの使い方、扱い方などを工夫し続け、パーティーの演出家として思いきり自由に動き回っていた奥山氏が、帰国後、日本で最初に感じた壁が、「誰もそんなことをするはずが無い!」という既成概念との闘いだったのでした。
やってもみないことに結論づけるなんておかしい!そう思った奥山氏は、ありったけの身銭を切り「バルーンウェディング」の広告を出しました。
その広告への応募者の中から、「無理」だとはねつけられた会場で結婚式を行うカップルを選び、新郎の友人として施工するというやり方でバルーンを使ったウェディングを作り上げ、その一件が、次々とクチコミで広がり、奥山氏のバルーンウェディングは、今や、ウェディングでは標準の演出となっています。
また、光の演出で定番になったルミファンタジアも、奥山氏が生み出したものです。
今回のBPA LIVE でもステージ上で伊藤理事長と小幡事務局長がルミファンタジアの液体を注ぐと、会場に「わあ~」という感動の声が響き渡りました。
幼稚園の教室でのウェディングでは、奥山氏が園長と掛け合い、教室の利用を許されました。園児たちの祝福に新婦も、御両親も、大変に感動しまた、園児の親御さんたちも園庭に集まり、我が子の先生の結婚を共に喜び合いました。畑の中の結婚式でも、「そんなところで」と言われる場所であっても、新郎新婦、その周りの方が、本当に喜び感動できることはと考え続けることで出てくることが既成概念を破ることにつながっているのです。ただ、当然と言われることに反発するのではなく、当然と言われることに、これが、本当に当事者の方の幸せにつながるのだろうか?という問いかけをし続けることで、新たな発想が生まれ、新しいものが創り出されます。
奥山氏は、自分たちの業界に止まらず、他の業界の人や情報を生かしながら、新たなパーティーシーンの創造と、幸せな心がちりばめられた社会を生み出す「ハッピーダスト・プロジェクト」で、多くの人を幸せにしています。