PixMob社はモントリオールでリアルな光をデジタル化し、エンタテインメントを生み出す企画をしている。
これまでも、屋外ライブでLEDリストバンドを観客につけてもらい、客席フロアで光のショーを展開したり、夜空にピクセルの雨を降らすなどの企画を行った。
2月2日。アメリカのプロフットボールの頂上決戦「第48回スーパーボウル」が開催された。世界中が注目する冬の一大スポーツイベントである。
ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムに集まった80,000人の観衆たちは、全員にあるものが手渡された。
それは手提げバッグ。
バッグの中には、記念品や選手リスト。そして、素っ気ないただの黒いニット帽(ビーニー帽)とメモが入っていた。
メモは、ハーフタイムショーが始まったら、この帽子を頭に被るようにと指示するものだった。
スーパーボウルは、競技はもとより、ハーフタイムのショーが大人気だ。
アメリカでは毎年テレビ番組で年間最高視聴率を記録するなど、国民的、世界的に注目度の高いコンテンツになっている。
1993年にマイケル・ジャクソンが出演して以降、世界的に活躍するミュージシャンやアーティストが多数登場し、今回の目玉は、「ブルーノ・マーズ」とロックバンド「レッド・ホット・チリペッパーズ」の夢の共演だった。
ブルーノは2012年10月発売のシングル『Locked Out Of Heaven』が世界的なヒットとなり、2013年もっとも違法ダウンロードされたアーティストだ。
日本では違法ダウンロードをいうと眉をひそめるが、世界から見れば、これも人気の評価でもある。
ハーフタイムショーは、日本国民に匹敵する数のおよそ1億人が視聴していると言われている。
その時間帯のスポット広告は、30秒で457万ドル(約4億6700万円)とも。
だからこそ、出演できるのは、人気と実力を兼ね備えたアーティストだという世界的お墨付きをいただくようなものである。
実は、マーズもレッチリも、ギャラを取っていない。
1億人以上の視聴者の前でのプロモーションと思えば、安いものだろう。
この日の夜スーパーボウルハーフタイムは、スタジアムが、このPCのスクリーンに変わった。
8万ドットという画素数は、実に粗い画面であるが、人間がLEDのライトで、ドットのひとつひとつとなり、マーズやレッチリのステージを彩る背景に・・・
人間が作った巨大スクリーン!
テレビの前の視聴者は、光り輝くCGの中で、歌い踊るマーズやレッチリに魅了された。
このまさに生きている光の舞台背景を作り出したPixMob社は、まだ、決して大きな企業とはいえない。
facebookのページを見ても、資金力で大きく見せている企業でないことは明らかだ。
しかし、彼らの試みは半端なく大きい。
アメリカの年間視聴率第3位となる大きなお金のうごめく中で、それをものともしない楽しく大きな幸福を描き出す。
ピカソが巨大な壁に『ゲルニカ』を争いと怒り、哀しみを埋め込んだのと正反対の、どこまでも広がる光の拡散と輝きに喜びを感じるPixMobの祭典。
観客も、ただの観客ではなく、今、ここに、自分が参加し、時間と空間と興奮を共有している喜びにあふれている。
手渡されたLEDビーニー帽子は、やらせではなく、やりたい!になっていたのでしょう。
ビジネスプロデューサーは、常に、自分たちの成績など気にすることはありません。
多くの人たちに、価値あると感じる生活を!と、新たな生活の喜びを感じるようなビジネスを生み出すことを考え続けています。
大きくなること、広がることで、価値を低めてしまうビジネスが多い中、日本の冬の寒さを吹き飛ばすような、明るいビジネスニュースを日本からも発信したいと思います。
WAVE~~~
CGや映像でなく、生きてる人がWAVEを起こすというところが、なんだか、いい感じです。
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