知的財産権の世界事情
ニューヨークでPi Productions社を運営するポール・イングリサーノに対して認められた米国の商標登録(登録番号4473631)は、なんと!円周率記号とピリオドを組み合わせた「π.」(冒頭の画像)。
米特許商標庁が2014年1月に、この商標登録を認めた。
そして、商標侵害が指摘されたため、グッズプリントサービスを提供するカスタマイズECサイト「Zazzle」から、大量の商品が一時的に削除された。
WIRED NEWS (US)の記事によると
・NYのアーティスト、ポール・イングリサーノ氏がギリシャ文字の「π」を使用した衣料品に対する広範な商標を獲得した
・米特許商標庁は2014年1月に、円周率記号とピリオドを組み合わせた「π.」の商標登録を認めた
・イングリサーノ氏は「π.」を使っていた通販サイト「Zazzle」に対して削除を要求
・「Zazzle」は訴訟リスクを避けるために該当する商品を取り下げた
・デザイナー、ジェズ・ケンプ氏は「まるでマクドナルドがMの文字の商標を主張するようなものだ」とコメント。
・結局「Zazzle」は取り下げていた商品を再掲載した(不満が殺到していたため)
・今後、イングリサーノ氏との協議を行う予定
とのこと。
さらに「. 」(ピリオド)がなくても、商標侵害を訴えられるらしい。
ビジネスプロデューサーは、弱者を守るビジネスを生み出す人間だ。
と、同時に、知的財産についても、重要視している。
その狭間の中、この米国の商標ビジネスともいえる、知的財産について、どのように考察するのであろうか?