米連邦通信委員会が周波数オークションを実地予定を発表
米連邦通信委員会(英語名:Federal Communications Commission 略称:FCC)が、1900MHz帯の「Hブロック」について、周波数帯オークションを実施する予定であると発表した。早ければ来年1月14日にも行われる。
Upper 700MHz Bandと呼ばれる周波数帯の競売が行われた2008年以来の本格的な周波数帯オークションとなる見込み。
今回のオークションは、1915~1920MHz(上り)と1995MHz~2000MHz(下り)の合計10MHzで、米議会がFCCに2015年2月までにオークションにかけることを命じている65MHzのHブロックの一部である。
米国の176の地域にまたがる周波数帯で、FCCはオークションの開始額や実施方法について意見を募集し、8月16日までにフィードバックを行う予定。
この周波数帯に関して、スプリント(アメリカの加入者数第3位の携帯電話事業者)や、ディッシュ(アメリカの衛星放送サービスを提供。スポーツ専門をはじめとするHDTVや全米の地上波ローカル局再送信を含む多数のチャンネルを放送していることから、5つの異なる経度、2つの周波数帯(Kuバンド、Kaバンド)の通信衛星を使用している)が隣接する周波数帯を保有していることもあり、既存の周波数帯を拡張できる両社が入札に参加する可能性が高い。
さらに、FCCはテレビ放送用に割り当てられている600MHz帯の周波数帯をモバイルネットワークに転用することも計画している。こちらのオークションは2014年後半に実施される見込み。
日本でも、周波数オークションを求める声が上がっている。
本年1月。総務省は、電波の周波数を競争入札により通信事業者に割り当てる「電波オークション」の導入を撤回した。
海外の周波数オークションを鑑みて、その透明性と国の財源として、多いにメリットのある周波数オークションを導入できない理由は、大手企業を守ることが先に立つというお国柄であるからだろうか。
電力に限界が現われたように、いつか、周波数にも限界があるのだろうか。
宇宙と同じく、周波数は、人智の及ばない過去から存在していた。
その限界を超えるような資本主義体質は、一体、なにを人類に問いかけているのだろうか。