1000万ドル資金調達した人工知能作家Narrative Science
ビジネスプロデューサーに吉報か?編集能力をもった人工知能作家
ビジネスプロデューサーにとって、情報収集の方法と量は、自身の関わるプロジェクトにスピードや影響を与えている。
ひとつの情報収集ツールに、SNSの時代、情報はTwitterから・・・という人も多いだろう。
任意のキーワードで送信されたTwitterのつぶやきを自動解析し、そこから意味ある物語として編集し文章にするNarrative Scienceの人工知能プラットフォームQuillを使った、投資リサーチ会社では、月に10件のレポートを作成するのが限界であったが、35,000件のレポートを作成できるようにまでなった。
1000万ドルの資金調達に成功
このNarrative Scienceに、保険会社のUSAAが1000万ドルの出資を行い、同社のソフトウェアを導入する契約締結も行った。
Narrative Scienceは、財務データを文章へと変えるプラットフォームで、金融、政府、メディアなどの業界にフォーカスし、Quillによって、利益率、保有ポートフォリオなどのデータから株主向けレポートを作成する。
分析ダッシュボードやビジネスインテリジェンス(BI)には限界があり、データを物語として表現することが必要だとしている。
出資を行ったUSAAは軍人やその家族向けに保険や金融商品を提供する大手保険会社である。
Narrative Scienceは、「両社はおびただしい財務デーを誰もが簡単に理解でき、行動に移せるような情報に変換できるソリューションを提供できるようになる」とコメントした。
人工知能が人間と並んでいく
Narrative Scienceは、スポーツ、製造、小売り、医療等の他業界への拡大を視野に入れている。
Forbesでは企業の財務情報の速報に、Narrative Scienceを利用しているが、Forbesの記者紹介ページ「About me」では、人間の記者と同等にNarrative Scienceが扱われている。
残念なことに、日本語環境は英語圏の言語とは異なり、日本語でのNarrative Scienceは難しいようだ。
しかし、それを、日本のマイナスとみるか、プラスとみるか・・・
ビジネスプロデューサーは、人が負と感じることから、次のビジネスを次々と生み出していく。
(PHOTO:Narrative Science HP)