芝居の舞台裏を読み解くと?
司会者、ラジオパーソナリティ、声優、エッセイストなどもこなすマルチタレントの愛川欣也氏が80歳を過ぎても、精力的に活躍をされ、近年は、劇団「キンキン塾」で後進を育成している。
中目黒キンケロシアターは、愛川欣也・うつみ宮土理氏が、演劇人たちのために作った劇場だ。
7月11日から13日まで、キンキン塾生を中心に『薔薇色の女優』という舞台が上演されている。
女優さんたちのお色気ムードの喜劇満載のお芝居であるが、この芝居の背景をみつめると、そこには、「女優」という性(サガ)を捨て去ることのできない母への家族(特に娘)の、母を一人の人間としてみつめ、その人生を敬うという、見えない主題(テーマ)が見えてくる。
「ビジネスプロデューサーとは、既成概念を打破する発想力を持ち、異なる価値観や才能あふれる専門分野の人たちを有機的に関連づけ調整する指導者のことです。彼らは、価値あるビジネス創造を使命とし、現在、閉塞し問題に満ちている社会の歪みをビジネスチャンスに変える誇り高き勇者でもあります。すなわち、次代を切り拓く才幹あるリーダーを私たちは、ビジネスプロデューサーと呼んでいます。」
ビジネスプロデューサーにとって、発想力は最初に求められる力だ。
そのためは、刺激が必要であり、アートには、そこに触れることで、なにかしらの気づきを与える力がある。
ひとつの舞台を、ただ喜劇の芝居として片付けるのではなく、その芝居がほんとうに伝えたかったテーマを、演ずる役者のセリフから、読み解く力が、ビジネスプロデューサーには必要であろう。
クライアントのキーマンを見抜く目。
そして、そのビジネスのほんとうのコンセプトを発見する鋭い洞察力を磨くために、機会があれば、芸術に触れる訓練もしてもらいたい。
『薔薇色の女優』
7月11日(金)14:00/19:00
7月12日(土)14:00/19:00
7月13日(日)13:00
会場 キンケロ・シアター(〒153-0042 目黒区青葉台 1-15-11)
出演 正木慎也、藤原さえ、鹿野浩明、後藤真采呂、宮嶋靖郁、永久里史、田原美和、青山麻希、木村なおみ
脚本 ラムール・リヴィエール
演出 愛川欽也
ある一家の別荘での出来事。
家族めいめいが有意義な週末を送ろうと、それぞれゲストを招くのだが、個性豊かなゲスト達が鉢合わせすることとなり、静かに過ごすはずの計画が崩れて…!?
スタッフ
舞台美術 愛川欽也
舞台監督 嶽 恭史
照明 Aプロジェクト
音響 岩澤亮司
宣伝美術 野崎淳之介