17歳のニック・ダロイシオ氏、10代の億万長者に

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ヤフーは25日、ダロイシオ氏の新作のモバイル用ニュース要約アプリ「サムリー(Summly)」を買収したと発表した。
買収金額は公表されていないが、約2000万ポンド(約29億円)と報じられている。地球上で最も若くして自分の力で富豪になった1人に、17歳のダロイシオ氏は仲間入りした。
ロンドンで暮らしている彼は学校をしばらく休むつもりだ。彼は両親と暮らしており、両親に資産管理を手伝ってもらうつもりだという。

ヤフーに移るのはダロイシオ氏以外に2人の従業員のみで、無料のニュース記事要約アプリケーション「Summly(サムリー)」の売り上げはゼロだからだ。
多くのティーン世代の起業家が企業を立ち上げ、後に成功を収めているが、これほど急速に大金持ちになった若者はほとんどいないだろう。

ヤフーはSummlyの中核技術であるニュース記事を自動的に要約する技術に魅せられた。この技術には要約を引き出すアルゴリズムが含まれるが、これはSRIインターナショナルの支援を受けて作られた。SRIインターナショナルはシリコンバレーに本拠を置く研究開発企業で、人工知能の実験施設を擁し、Summlyに出資していた。

このアプリを製作したのがダロイシオ氏だ。12歳のときに独学でコンピュータープログラムの作成法を学び、Summlyを出すまでにいくつかのアプリを製作していた。ある人のフェイスブックのアカウントを分析してその人の気分を探る「Facemood」や、新しい楽曲を探す手伝いをするアプリなどだ。

2011年にTrimitという企業を設立。ニュース記事を自動で400語に要約できるようアプリを設計し直し、12年の終わりにSummlyという名称で再リリースした。その際にSRIから支援を得た。

再リリースにあたり、彼はソーシャルゲーム大手ジンガのマーク・ピンカス最高経営責任者(CEO)や香港ビジネス界の大物、李嘉誠氏が保有する投資会社から資金を調達した。ダロイシオ君によれば、李氏は、Trimitが高評価を受け始めた後に「突然連絡してきた」のだという。
これにより、他の著名投資家への扉が開かれた。投資家からは総額で150万ドルの資金が集まった。これら投資家には、俳優のアシュトン・カッチャー氏やスティーブン・フライ氏も含まれている。
Summlyはコンテンツ要約の能力のほか、その洗練されたデザインという点でも注目を集めている。カラフルなアプリのメニューはさまざまな種類のニュースを表し、それらは横にスワイプすることによって更新される。

ダロイシオ氏は若くしてハイテク界の有名人になり、彼の活躍は無数の印刷メディアやテレビ番組で取り上げられた。
彼はここ数カ月が「素晴らしい旅」のようだったと述べ、「11月の(Summlyの)リリース時にはこんなことが起こるなんて思いもしなかった」と話した。
ダロイシオ氏はロンドン郊外のウィンブルドンで弁護士と銀行員の両親と弟と暮らしているが、しばらくはKing’s College Schoolから長期休暇のようなものを取って自宅にとどまり、大学入学に備えて「学外の試験」をいくつか受け続ける予定だ。大学ではコンピューターサイエンスではなく、人文科学を学ぶという。
両親はもともとオーストラリア人で、1—7歳までを豪州で過ごし、英国に戻ってきた。英国では、父親はモルガン・スタンレーの商品部門のアナリストとして、母親は弁護士として働いている。

ダロイシオ氏はヤフーへの売却で得られる資金について、両親と協力して管理すること以外に特に計画を立てていないという。
またヤフーで数年間過ごすのが「妥当」だろうと述べながらも、「時間は無制限にある。目をしっかり見開いて乗り込み、革新を試みたい」と話した。

ダロイシオ氏によると、昨秋、資金の調達元を探していた際に「多くの企業が買収の可能性をめぐって接近してきた」のだという。ヤフーに魅力を感じた理由は、「スケール」の大きさと、マリッサ・メイヤーCEOが「携帯端末で見たときにコンテンツが美しく表示されることを重要視している」ためだった。

ヤフーが新興企業を買収するのは、メイヤー氏が昨年CEOに就任して以降、これで少なくとも6件目。ヤフーによると、同社はSummlyのアプリのサービスを中止し、その技術を他のヤフーのサービスに統合する。Summlyのダウンロード回数は100万回未満。

PHOTOGRAPHS BY FREDERIC ARANDA

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