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たった三人でドイツのセキュリティを守るThreema!

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スイスのThreemaのたった三人の社員は、突如、急増したサポートリクエストに忙殺されている。

2014年2月21日付のドイツ紙「Süddeutsche」によると、メッセージングアプリ「Threema」のユーザ数は過去24時間で倍増したことを報じている。

facebookが買収総額およそ160億ドルで手に入れた「WhatsApp」にインタフェースや使い勝手は酷似しているが、同社のサービスはサーバのアドミン(管理者)すら、暗号の鍵を持っていないからメッセージを読むことができない。

ドイツでは、インターネットのセキュリティに関して非常に敏感である。
ドイツの首相Angela Merkelの携帯電話が、長年、合衆国の諜報機関から盗聴されていた事件も起こり、信頼を守るためには、世界中に筒抜けになりやすい通信セキュリティの強固さが、未来のビジネスにつながるとして、特にドイツはITセキュリティ産業が重要性を増している。

日本では「LINE」が優勢だが、世界的にみれば、ヨーロッパでは「WhatsApp」が90%以上の大きなシェアをもつ。
こうした面でも、日本は、世界標準と異なることが分かる。
shere

「Threema」の最大の魅力的な機能は、本格的なエンドツーエンド(end-to-end)の暗号化にある。

Facebookは、広告収入で成り立っており、集めた個人情報を広告主にとって最適なユーザーに見せるというビジネスモデルである。
「WhatsApp」は独自路線をいくとは言っても、Facebook傘下である以上は、個人情報はFacebookに有益に使われるのは当然だ。
プライバシーに敏感なドイツ人はFacebookのセキュリティ面に不安があり、その傘下となった「WhatsApp」はもはや信頼出来ないということから、「Threema」へと移行する人たちで、現在、ドイツの「App Store」で有料部門の1位となっている。

「Threema」は、次のようなメッセージを送っている。

Threemaは、まずセキュリティ重視のモバイルメッセージングアプリです。
エンドツーエンドの暗号化を行い ​​、あなたと目的の受信者だけしか、あなたのメッセージを読むことができないので安心です。(暗号化を使用するように主張したものを含む)他の一般的なメッセージングアプリとは違って、実際にサーバを動かしている我々も、あなたのメッセージを読むことは、絶対にその方法はありません。

「WhatsApp」もセキュリティの重視を約束しているが、過去にセキュリティホールが見つかった経緯もある。ドイツのユーザにとっては、Facebookが「WhatsApp」の個人情報を利用しないという約束だけでは信用が出来ないというのも、ドイツの首相やイギリス王室の携帯電話盗聴という経験をしているからである。

エフセキュアの調査でも、ドイツは国民性でもネットの脅威に敏感で米国はおおらかという報告をしている。
ドイツの「WhatsApp」ユーザは約3000万人おり、ヨーロッパの中でも大きなマーケットであったが、現在、崩壊に向かっているのだ。

ドイツの政府のデータ保護コミッショナーは、WhatsAppがfacebookに買収されたことによってデータ保護の問題が生ずる、と宣言した。
「Facebookには何でも見える。何でも筒抜けだ。そしてWhatsApp alsoにも、何でも見える」
政府高官だけでなく、ドイツ国民20万人が、1ドル99セント払って新たにThreemaのユーザになった。

急増したサポートリクエストに忙殺されながら、Threemaは、ドイツのITセキュリティを守るスイスのたった3人だけの企業という、この出来事は、グローバル世界の到来によって、たったの3人の頭脳と知恵が、20万人の安心を生み出しているといえよう。

ビジネスプロデューサーの仕事も、まさに、資本の力、お金の力に左右されない、頭脳と知恵と、そして未来の目で見た世界をデザインする力といえるだろう。

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