自転車レンタルもセンスビジネスの時代
カーシェアリングが流行らない理由は、面倒くさい手続きが敬遠されるのと、乗る時が分かっていたらレンタカーの方が安心だということからではないだろうか。
さらに、どんなふうに利用したらいいのか、といったこともまだまだ理解されていないし、自分で使い方を考えることも難しい。
よく観光地にあるレンタル自転車を借りる時、大抵はママチャリといわれるような極普通の自転車が準備されている。
Spinlisterは、カリフォルニアにあるJesse Draperをはじめとする共同創業者が作った世界の自転車レンタルプラットホームの会社である。
そのレンタル方法とは、個人が自分の自転車をフレンドリーと呼ばれる見知らぬ人に貸し出すことができるサービスで、自転車を借りたいと思う都市の名前か郵便番号を入力すると、ユニークな自転車、高額な価格の自転車、等々、素晴らしい自転車の数々がリストが表示される。
まだまだ始まったばかりのサービスであるので、地域によっては、まだ登録数の少ないところもある。
東京でも数台ではあるが、登録している人たちがいる。
サイトを見ていると、自転車をレンタルする貸し借りだけではなく、特別な自分の自転車を多くの人に見せたい人であったり、その1台の自転車から、なにかワクワクすることが始まりそうなストーリーを感じることができる。
ものの貸し借り、商売の売り買いという合理的なことだけでなく、そこにセンスやユーモア、喜びを感じるプラスの価値を残せるビジネスが、これから、どんどん求められていくのではないだろうか。