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諦めなかったから今がある!ニューメディカ・テックの継続の理由。

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BPA NEWS「コミュニティの自主防災組織の重要性を訴えるニューメディカ・テックの取り組み」でお伝えいたしましたが、今が、自主防衛組織をもつコミュニティにとって、助成金ビジネス(といいますと言葉が悪いですが)としても、予算消化も含め、お金を動かすチャンスの時でもあるというお話を、ニューメディカ・テックの前田芳聰(よしあき)社長から伺いました。

浄水というビジネスを、ボランティア精神のみで、NPOを作り、開発途上国の彼らのために、安全安心できれいな水をという志で活動していても、結局は、儲からないし、やろうとすれば、とてつもない資金がかかるのだから、海外なんて考えるものではない!と、バッサリと現実を言い渡されました(笑)。

ビジネスプロデューサーとして、ブルーオーシャンであるニッチなビジネスは魅力です。
とはいえ、大手が手掛けない理由というのも存在します。

前田社長は、自身を「ほんとうに甘かった」と、何度も投げ出したくもなったし、奥様が疲れ果て、「もう止めよう」と、何度も言われたともおっしゃっておられました。
しかし、途中で投げ出すことなく、ここまで続けてきたからこそ、今の波に乗り始めることができたのでしょう。

3.11が齎した日本人が一人一人の自分に向き合う機会をもった時、はじめて国も真剣に生活インフラの脆弱さとコミュニティの再構築の必要性を感じたのだと思います。
「いざという時に無いといけない」リスク時のインフラとして、国を挙げて取り組み始めた転換期をチャンスとして、ニューメディカ・テックも、水道未普及の2.5%の家庭をマーケットとして始めたビジネスを、防災組織というコミュニティをマーケットにしたビジネスへと視点を変えたことで、可能性と社会貢献の可能性が一気に引きあがったといえると思います。

視点を変えるということは、新たなマーケットの発見につながるということを現実に見せてくださいました。
この取材後に、前田社長は東京大学教授たちとの産学連携の国家政策の会議に出られ、ニューメディカ・テックは大きなポジションを与えられる予感を感じさせられました。

ビジネスプロデューサーの皆様にとっては、前田社長が、この利益の出ない浄水器のビジネスを19年間も継続できたという奇蹟に、どんな本音があるのだろうか?ということが、一番にお聞きしたいところではないかと思います。

誰だって、諦めたくはない!けれど、諦めざるを得なければならないことが多い中で、どのように自分が、それを乗り越えていけるのか。

ビジネスプロデューサーの皆様にとって、ビジネスも含め、プラスになるお話をいただける機会を設けたいと思っております。

PHOTO maryam shifaza by flickr

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