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ディズニーがテクノロジーストーリーテラーにジャック・ドーシー氏を抜擢

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ウォルト·ディズニー·カンパニー取締役会は、ジャック·ドーシー(Jack Dorsey)氏を社外取締役に任命したと発表した。

ドーシー氏は、Twitterの会長兼共同ファウンダーで、Squareの共同ファウンダー・CEOでもある。

スティーブ・ジョブズ亡き後、世界を変革していくビジョナリーの最右翼として最も注目されているドーシー氏は、Twitterの共同創設者の1人であり、彼の「just setting up my twttr」というつぶやきが世界初のツイート送信になった。
2009年にモバイル決済ソリューションを提供するSquareを設立。
モバイルクレジットカードリーダーやタブレットを使ったPoSシステム等、Squareは個人や小規模事業のビジネスチャンス拡大をサポートしている。

ディズニーのCEO兼会長であるロバート・アイガー(Robert Iger)氏は「ジャック・ドーシーはソーシャルメディアとコマース分野で革新的な新ビジネスを立ち上げた才能のある起業家であり、彼がDisneyと取締役会に与える眼識は、われわれが長期的な戦略を立案する上で大きな価値になる」とコメントしている。

ディズニーのアイガー氏の2013年度報酬は前年度比15%減の3430万ドル。報酬の90%以上はディズニーの財務成績によって決まる。
2005年10月に就任以来売上高を28%アップ、利益をほぼ倍増させて、尊敬すべき後継者としての名声を確立した。
株式市場の上昇率は2%にとどまっているが、ディズニーの株価は54%上昇した。スティーブジョブズ時代のアップルとの提携やピクサーの買収、ルーカスフィルムの買収、ディズニーランドリゾートの「カーズランド」の成功、映画「アベンジャーズ」のヒットなど、アイガー氏は目まぐるしく変化するメディア業界を生き抜くための才能に恵まれ、いかにアメリカ人を楽しませることができるかということに神経を注いでいる。今年7月には任期を延長し、2016年6月末までCEOを続けることが発表された。
ドーシー氏起用は、アイガー体制の経営継続をアピールするものになる。

創業者のウォルト・ディズニーは、1950年代に「ストーリーテラーはテクノロジーによって、より多くのストーリーを伝えていけるだろう」と、テクノロジーの重要性について語った。

アイガー氏は、そのコンセプトに立ち戻り、非常にシンプルで最良のコンテンツ作り、ストーリーテラーとして消費者に広く伝えていくということ。最終的に消費者に届けるためのイノベーションであり、テクノロジーの重要性に重きを置いている。

アイガー氏のディズニーの世界は、どこにいてもディズニーのコンテンツに触れられるという世界。電車やバスに乗っている時にも、かつて新聞や雑誌を見るだけの時間を、モバイルデバイスを持ち、映画やテレビ、ニュースを見て、ゲームを楽しむ時間に変わった今に、ディズニーのコンテンツを人々の生活に取り入れたいという思いをもっている。

日本人の中にも、「ディズニーが本当に夢の国になって、顔認識だとか、財布を持たなくても済むようになる日は近い。」と、ドーシー氏のディズニー参画を喜ぶ声が上がっている。

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