マニキュアで薬物混入レイプ撲滅!検知薬開発中!
アメリカで深刻な若い女性への性被害
本年9月、アメリカ保健福祉省に属する疾病管理予防センター(CDC)が発表した「親密なパートナーならびに性的暴行に関する全米調査報告書(National Intimate Partner and Sexual Violence Survey)」によると、アメリカ人女性の19.3%、アメリカ人男性の1.7%がレイプ被害に遭っており、女性のうち78.7%が、25歳前に初めて被害を受け、18歳前と答えたのは40.4%にも上がる。
(全米50州とコロンビア特別区(ワシントンD.C.)に住む18歳以上の1万2727人を対象に2011年に行われた。女性が6879人、男性が5848人)
アメリカでは、レイプ事件の90%が大学のキャンパスで起こっており、しかも多くは女性の飲み物に強いアルコールや薬物を混ぜて飲ませた末の犯行が多い。
デート中に飲み物にまぜる薬物は、「Date rape drug」と呼ばれ、色は透明で無味無臭のため、飲む前に検知するのは困難とされている。
日本でも薬物混入性被害が増加
日本でも、本年6月に新宿歌舞伎町で、明治大学のテニスサークルが、日本女子大学の女子大生を昏迷させ、路上に数十人の女子大生が倒れ込んでいる姿が話題を呼んだ。(大学側では事件性は無いと発表)
体力的に弱い女性を狙い、飲み物にこっそり薬を入れ、女性の意識を失わせて、無理やり性的暴行に及ぶという卑劣な犯行が増えたのも、ネットにより、薬物を手に入れやすい時代になったことも原因のひとつであろう。
女性が自衛できる商品の研究開発が行われている
女性を守るために様々な団体が誕生しているが、自衛するには難しく、アメリカでは、DrinkSavvyが、多くのレイプ事件で使われる麻薬の一種GHBや、睡眠薬の一種ロヒプノールなどが探知できるカップやグラス、ストローを開発し、薬物に反応すると透明から赤色に変色しチェックすることを可能にした。
しかし、グラスやカップ、ストローを持参するというのも、現実には難しい。
そこで、North Carolina State Universityの学生、Ankesh Madan氏、Tyler Confrey-Maloney氏、Stephen Grey氏、Tasso Von Windheim氏らのチームは、飲み物に指を入れるだけで、デート・レイプ薬物を検知する、特殊なマニキュア液「Undercover Colors」を開発している。
飲み物に指をつけると、ロヒプノール(フルニトラゼパムを使った睡眠導入剤)、GHB(日本では麻薬指定されている4-ヒドロキシ酪酸)、ザナックス(精神安定剤)など、パーティ・ドラッグ、レイプ・ドラッグと呼ばれる薬物が混入されていた場合、マニキュアの色が変化する。
マニキュアは、女性のオシャレとして違和感がなく、相手に検査をしていることもわかりにくい。
年が明けるとセンター試験もある。
大学進学を目指す未来への希望をもつ子ども達に、自分の身を守る手段も与えるのも、大切な社会の役割であろう。
「Undercover Colors」は、コンペティションで受賞し、投資家から10万ドルを超える投資資金を集めているが、開発資金を募集している。
世界中の女性たちが、このマニキュアが市場に出てくるのを期待しているだろう。
ビジネスプロデューサーは、国内の企業を見るだけでなく、世界共通に潜んでいる社会的問題解決につながるビジネスを生み出していかねばならないだろう。