美しく立つことを意識するとビジネスへの姿勢も正しくなれる?
ビジネスをプロデュースするという時には、プロジェクトが進む中、未知の人間とのつながりが広がり、良きにつけ悪しきにつけ、多くの人の声や思考、行動が雑多に集まる時期がある。
時に、それが原因で、コンセプトから外れ、ビジネスプロデューサーが予期しない方向に向かい始めることもある。
2013年6月に日本ビジネスプロデューサー協会が開催したBPA LIVEでは、ビジネスプロデューサーに欠かせない「ブレないイキカタ」-不動心について、学びを得ようと会場の椅子が足りなくなるほどの参加者が集まった。
身体には、自分が食べて来たもの、どんなことを考え、どのように生きて来たかが現われる。
身体とは、自分が生きて来た自分の歴史であり、証しでもある。
10月25日、26日に一般社団法人美立健康協会が第7回目となる「美しく・上手なからだの使い方セミナー」を長野県菅平高原にあるプチホテル・ゾンタックにて開催された。
内容は下記のプログラムが行われた。
1.渡會公治代表理事による「健康道場」講義と体操教室
2.ノルディックウォーク体験
3.上田腎臓クリニック 院長 塚田修氏による「腎臓のお話」講義
4.ピアニスト・エリザベト音楽大学非常勤講師 大坪加奈氏による「ピアノでたどるはじめてのクラシック」講義
5.渡會公治代表理事による「くびの話」講義
ノルディックウォークは、両手に、スキーの距離競技(ノルディックスキー)のように2本のストック(ポール)を持って歩くエクササイズである。
人の身体は、元々が4足歩行の生物であり、ストックを持つことで、両足だけを使うことで、特に腰、膝、足首や関節等かかる負担を軽減させ、全身を使って歩くことにより、歩くことが楽に感じ、上半身の運動量が増し、通常のウォーキングよりも有酸素運動の効果が高いといわれている。
渡曾氏のの3つのAによる「上手なからだの使い方」のメカニズムと、3つのSによる「美しいからだ」を作るテクニックを、身体を使いながら取得し、自分の背骨や身体の構成を意識することができた。
常に意識づけを行うことで、姿勢そのものに変化が現われることを実体験できた。
ビジネスプロデューサーにとって、美しく立つための身体を意識することは、ビジネスプロデュースにとっても有効なエクササイズとなることを実感した。
スポーツマンの集まる地、菅平高原は、スポーツ人口の減少により少しばかり活気を失っている。
そうした中、菅平高原にたくさんの人に集まってもらおうと、努力を重ねているのが、プチホテル・ゾンタックのオーナーだ。
ちいさなペンションからはじめ、訪れるお客様のために、必要なものを探し出しては増やしていき、現在は8つの館をもち、その中のひとつフォーレス館は、菅平高原象徴ともいえる大きなログハウス型の宿泊施設だ。
アイキャッチ画像の写真は、天気の良い日にしか見られないからと、オーナー自らがマイクロバス・ゾンタック号を運転し、白馬岳から槍ヶ岳までの稜線に沈む夕日を見るために連れて行ってくださった一枚だ。
お客様に宿泊だけでない価値を与えてくれ、さらに、菅平高原の活性化を念頭に、日々を過ごしている。
良質なものならばビジネスになるという時代は、哀しいことに過ぎ去ったといえる。
嘆くことは誰にもできる。
ビジネスプロデューサーは、良質なものをさらに価値あるものに高め、ビジネスとして成立させるという、誰もできない頭脳戦を戦う戦士でもある。
美しく立つからだを作るためには、からだのつくりを知り、衰えないからだ作りのための鍛錬が欠かせない。
ビジネスプロデューサーも、同様に、ビジネスのバイブルを手に入れ、ビジネスプロデュースのプロジェクトをいくつも手掛けて、自分で会得する能力を身につけねばならないのだろう。
『美しく立つ』著著:渡會公治 出版社:文光堂