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クラウドファンディング は雲をつかむような話???

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7月31日のBPA LIVE Vol.17「 クラウドファンディング 」にご参加いただきまして、誠にありがとうございました。

さて、このクラウドファンディング。

英語表記では「crowd funding」群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。

クラウドといえば、クラウドコンピューティング(cloud computing)。こちらは、雲のcloud。「コンピュータシステムのイメージ図」のネットワークは、雲の図で表される場合が多く、それが由来と言われています。

BPA LIVE Vol.17の「クラウド」は、群衆と雲を間違えているのではない? なんて、思われた方もいらっしゃるかもしれません。
イベントに用いたイメージ画像は、手のひらに雲・・・でしたから。

いえいえ。BPA LIVE Vol.17のプレゼンを目の当たりにされた方は、お分かりでしょう。
「クラウドファンディング」って玩具みたいな未熟なプラットホームだということを学ばれたのではないでしょうか?

「クラウドファンディングは、まるで雲をつかむように、儚い夢物語」と、伊藤理事長の辛辣な言葉を、実はBPALIVE終了後、耳にいたしました(!)

伊藤理事長は、現状の国内のクラウドファンディングには、まずほんもののプロフェッショナルは参加しないだろうというお話をされました。

なぜなら、日本の多くのクラウドファンディングは、運営側が手数料20%という料金を取ります。

1000万円の資本金から20%の手数料200万円を取られたら?

伊藤理事長は、「そんな会社、最初からつぶれるに決まっている」と言います。

上場日本企業ランキングにある、営業利益率(前期実績)ランキングをご覧ください。

http://nihonkigyouranking.blogspot.jp/2013/04/blog-post_2875.html

売上経常利益率: 業種平均ランキングを見ても、第一位の原油、天然ガス鉱業でも22.59%。第二位の銀行、信託業でも14.50%です。

http://industry.ediunet.jp/choice/521/

上場企業全体の売上高営業利益率は5.1%で、平均10%超の米国の主要企業に比べて、日本の上場企業は以前低水準にあります。

さて、ここで、経営を考えてください。
会社は存続していかねばなりません。実は、会社が続かなくなる最大の理由は赤字ではありません。キャッシュフロー、つまり手元の現金が無くなって支払いが滞ってしまうことが、会社存続における最大の危機なのです。まれに黒字でも倒産する会社もありますが、それはまさにキャッシュが無くなって倒産してしまっているのです。

会社や個人事業主、店舗商売を行っている中で、次々に壁になって表れる様々な問題を乗り越え、倒産せずに発展していくためには、手元にキャッシュを置いておくことがとても重要です。
大きな問題があって、損失があっても、つぶれることのない現金があれば理想です。しかし、そんな企業は稀です。キャッシュの確保のために融資を受けるというのも選択のひとつです。

その際に、融資金利と事業の利益率の関係を考えておかねばなりません。たとえば、銀行から3%の金利で融資を受けてお店を出したとしら、その店で3%以上の利益を上げることができなければ、事業をしている意味はありません。どんな大義名分を掲げようが、融資並みの金利すら上げられない事業だったら・・・
しない方がマシですね。やる意味がありません。

BPA LIVEにおいて、小池康夫氏から、 クラウドファンディング にプロジェクトを価値があるか、人を巻き込むことができるか、責任をとれるかで、それは、コンテンツとなるけれど、自分が楽しむためならば趣味でしかないという言葉がありました。他人は、人の趣味にお金を出すことはしません。その事業が、趣味でやるならば、自分の金でやりなさいということです。
他人からお金を集めるということには、責任があるのだということを繰り返し話されていました。

日本のほとんどのクラウドファンディングで、集まった金額の20%の手数料を取る運営側と、資本金として銀行で借りた場合の金利とを比較してみてください。

本気で事業をプロジェクトを始めるための資金の20%を手数料で取られたら、最初から、その事業は成り立ちません。

上場企業でさえ、利益率が20%を超える業種は限られていて、上記の通り、日本の上場企業の全体の売上高営業利益率は5.1%なのです。
中小企業においては、いわずもがなです。

現在、クラウドファンディングに参入して、マスコミに取り上げらえている日本の運営サイトは、実際に事業を立ち上げる人たちや、ほんもののプロジェクトを提案する人たちの支援とはならないのが現状です。
彼らは、ビジネスの原点を知らずに、アメリカのシステムの形だけを導入しているだけで、現実の企業、経済、おかれている環境、社会的問題点について、調査もせずに、ブームに乗っかっているだけということを露呈しています。

いずれ、今のクラウドファンディングは、忘れられたガチャポンの玩具のように少額の無駄な買い物のひとつになってしまうのではないでしょうか。
BPA初のプロジェクト「プロファウンド」は、今あるクラウドファンディングとは異なり、ハードルの高い大人の投資遊びのできるクラウドファンディングを目指していきます。

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