DK Mobileが開始する定額制演劇映像配信サービス「観劇三昧」の課題とは?
「楽しいことをもっと身近に」をモットーにネットショップやWEBコンテンツ開発を行っているDK Mobile(代表:福井学)が定額制演劇映像配信サービス(観劇三昧)を8月1日より開始すると発表。月額980円の定額制で「いつでもどこでも観られる」をコンセプトにスマートフォンアプリでの高画質な演劇作品配信を目指している。
同社が考える演劇作品とは、小劇場で活躍している劇団の作品を主にしていくようである。「4年程前から演劇好きになった」という同社の福井代表は、映画では得られない演劇の魅力をより多くの人たちに広め演劇界の課題解決にも取り組んでいく意欲を見せている。
確かに、劇団に知人でもいない限り、なかなか情報を得る機会もなければ、なかなか観に行こうとも思わない。しかし、気楽に高画質で演劇が見られるなら、有名無名問わず「観てみたい」という人たちもいるだろう。
そして、観てみてはじめて「生で観たい!」となり劇場に足を運ぶ気にもなる。
「作品をどう集めるか?」
それが同社にとっての第一ステップといえるのではないだろうか。USTREAM上の演劇映像チャンネル「SP水曜劇場」と提携し、演劇業界の活性化に取り組んでいくと言っているが作品を提供してくれる劇団のベネフィットをどこまで具体化できるかが見えていない。
とはいえ、同社が考える配信サービスはニッチ市場のようだ。最近、チケット販売サイトが増え、劇団の活躍ぶりが目に入るようになったが過去の演劇自体を観れるようなサイトは未だ皆無だ。あったとしても映像が悪い、音が聞きにくい等の問題がある。
福井代表は、最近話題のクラウドファンディングでこの演劇映像配信プロジェクトの支援を呼びかけている。「応援したい」という方は、CAMPFIRE の募集ページをご覧あれ。
昔々。演劇に少しばかり携わった身として・・・m(__)m
小劇場ブームは、いい意味で変態といわれる普通とは違う感覚をもった方々の表現者として、抑えきれない湧き出づる力が、多くの人を惹きつけたからに他ならないように思います。
現在、頭で演劇をし過ぎて、頭の中以上の、ほとばしるような表現が生まれてこないがゆえの衰退であるようにも感じます。
もちろん、演劇に触れる場が増えること、垣根が低くなることも大事ですが、枠に囚われない教育が可能な環境こそが、土台となるのではないかと思います。
唐十郎、吉田日出子、寺山修司、東由多加、九條映子(現・今日子)、横尾忠則、三島由紀夫・・・
寺山修司のような人間が演劇界に生まれて欲しいです。