日本とアメリカを行き来するビジネスプロデューサー

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石島康司(Bryan Y. Ishijima)氏はグリーンカードをもつ日本人だ。グリーンカードとはいうまでもないが、アメリカの永住権を取得することで、米国人とほぼ同様の恩恵を得る事ができ永久滞在も可能となる権利だ。

石島氏は、1975年に早稲田大学政治経済学部を卒業し就職したものの、捨てきれなかった医学の道を再度志し、マサチューセッツ州立大学 ボストン校に留学する。

とはいえ、留学に関して受験を・・・という現在の留学の道のりではなく、全く何もないゼロの中、「自分は日本で有数の大学を出た日本人だから、大学に入って当然なんだ!」という交渉の荒業を使い、そこから、人とのつながりを得て行く中で、学びの機会に遭遇していく。そうした中、電通インク・LAで、日本とアメリカを結ぶプロジェクトに従事することになり、20世紀フォクスの営業部長やアメリカの映画館における3Dシステムの普及など、エンタテイメント関連の事業プロジェクトを次々と渡り歩く。

ビジネスプロデューサーは、既成概念を打破し、グローバルな思考と俯瞰した視点をもたねばならないとお伝えしている。

石島氏のように、ひとつの事業に固執することなく、プロジェクトが形になれば、新しい狩場を求める狩猟家のように、次のプロジェクトに迎え入れられるのが宿命のようだ。

石島氏の任されたプロジェクトの一つに、映画館を日本に導入したAMCのプロジェクトがある。AMCは、北米で2番目に大きな映画館チェーンであり、北米にて収益トップ50の映画館を擁し、12大映画館チェーンの中で2001-2002年の不況を生き残った4チェーンの1つでもある。(wikiより

1995年5月にAMCエンターテインメント・インターナショナルが日本支店を設立することになる。
石島氏は、この日本支店副社長として、福岡市博多区のキャナルシティ博多内に、AMCキャナルシティ13をオープンさせた。シネコンは、ワーナーマイカルが郊外型で進出していたが、博多という都市で、キャナルシティといいう大商業施設内に、当時、福岡県内の映画館が13館であった現実の中、シネコンとして13スクリーンを置くということは、地元や業界でも困惑して受け止められ、批判も多く、好意的でない「黒船」と称されたのであった。

海外から日本市場に参入した他社は、日本国内の資本と提携を模索していたが、AMCは直営での展開を進めた。このことが、後の撤退の一因とも考えられるが、直営であるがゆえに、館内はアメリカの空気を感じさせ、そのコンセプトが他の映画館には無い差別化した魅力でもあったともいえよう。

キャナルシティは、ジョン・ジャーディ(ロサンゼルスオリンピック (1984年)都市計画、モール・オブ・アメリカ、フレモント・ストリート・エクスペリエンス、ベラージオ、グランドパーク小樽、電通本社ビル、なんばパークス、六本木ヒルズなどの商業施設の設計を手がけた)が設計し、すでに、設計段階で、AMCの日本進出が企てられていたのである。

都市計画・商業開発の裏側を知る石島氏。南カリフォルニア大学のビジネススクールで、Executive MBAを取得している。現代の日本人ビジネスマンに大人気のMBAだが、当時、アメリカでMBA・・・特にExecutive MBAを学んだ日本人は数少ない。
石島氏は、日本人で二人目のExecutive MBA取得者である。

厳しい言い方をすれば、アメリカでも日本でも、MBAは最早スクールビジネスと化し、日本の教育問題と同様の形骸化した中身のない資格でしかない。

昔は良かったという気持ちはさらさらないが、物事の本質がどこにあるのかに気づくためには、原点(原典)を知ることが非常に大切な作業となる。

ビジネスを科学的アプローチするために生まれたMBAは、当初、どのような目的で何をしてきたのか・・・

ビジネスプロデューサーは、華やかなスポットライトを浴びず、プロジェクトの成功のためにその身を光に当てることなく名も知れず、次のプロジェクトに向かう存在である。BPAでは、そうした影に光を当て、次代のビジネスプロデューサーが生まれてくることを願っているのである。

最後に、石島氏をご紹介いただいたのは、アメリカ時代に石島氏の大きな別荘に迎え入れられ、アメ車で共に旅をした、作家 高嶋哲夫氏である。

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ハリウッド映画の原作に相応しい作品を次々と世に出し続けている。

BPAのビジネスプロデューサーたちと、エンタテイメントのプロジェクトで、ぜひともご一緒したいと思う。

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