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IBMの新型チップ「TrueNorth」はヒトの脳同様に動作する

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米IBMは、ヒトの脳の動作原理を模した「ニューロシナプティック・コンピュータ・チップ」を開発したと発表した。

IBMの日米の研究所とコーネル大学の研究チームは、100万個の神経細胞と2億5600万個のシナプスを模した回路を持つ半導体チップを試作した。

ヒトの脳の神経細胞は「シナプス」と呼ぶ組織で無数につながり、情報を伝えたり記憶したりする。
限られた大きさにもかかわらず、わずかなエネルギーで複雑な作業をこなす脳を模した半導体チップができれば、人の脳と同等の作業ができるコンピューターが実現するとされる。

しかも、消費電力が、かなり抑えられる。比較可能な標準的なマイクロプロセッサーが1平方センチメートル当たり50~100ワットを消費するのに対し、TrueNorth(トゥルーノース)はわずか20ミリワット(1ミリワットは1ワットの1000分の1)しか消費しない、とIBMは述べている。

あらかじめ記録したプログラムに従って命令を順番に実行する従来型のコンピューターは「ノイマン型」が不得意とする処理領域を桁違いに少ない電力(1/2500)でこなし、画像認識に優れているので、MRIの画像診断など、医療用にも利用できるのではないか。

コンピューターの知能を利用して、科学が恐ろしい勢いで発展し、人類のありとあらゆる問題を、コンピューターが解決する時代に、ビジネスプロデューサーは、人類をどう扱っていくのだろうか。

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